beat、hit、strike
何れも「打つ、叩く」という意味です。
「意味の違いは?」
こう聞かれてもなかなか即答できないように思います。
このブログで何度も取り上げている書籍
『英単語「比較」学習帳』(宝島社新書)に
説明されていますので紹介します。
この書籍では、次の項にこの件が取り上げらています。
【beatとhitとstrikeはここが違う】
「beatは何回も連続して打つ
hit、strikeは1回打つ」
この3語の意味の違いなどが2ページに書かれています。
ここでは、少し要約して紹介します。
hitは人が主語の時は「手で打つ」という意味。
Don't hit me. と言えば、
「私に手をあげないで。」の意味。
hitを比ゆ的に用いる場合は、ダメージを与えるニュアンスを含む。
The recession hit the clothing industry.
「不況で衣料業界は打撃を受けた」
台風が襲う場合も。
The tyhoon hit the KAnsai area.
「台風が関西地方を襲った」
Strikeは、人が主語の時の意味はhitとほぼ同じ。
但し、strikeの方がよりフォーマルで、裁判の時などの証言に用いられる。
Evidence shows that the suspect struck the victim eith as iron.
「容疑者が被害者を鉄の棒で殴ったことは、証拠より明白です。」
beatが先の二つと決定的に異なるのは、hitとstrikeは1回だけ打つのに対して、beatには「何度も連続して打つ」の意味があること。
He hit me.
「彼は僕をぶった。」
He beat me.
「彼は僕をボコボコに殴った。」
beatが連続を表すため、クリームなどを泡立てたり卵などをシャカシャカ勢いよくかき混ぜる場合にはbeatを用いる。
Beat the eggs.(料理本などの表示例)
「卵を溶く」
「Stir the eggs.」と言っても通じない。
stirは、コーヒーなどに砂糖をいれてゆっくり混ぜる感じであり、「泡立てる」には使えない。


