英語ネイティブでない我々英語学習者にとって、リスニングは大きな課題の一つです。
リスニング力は一朝一夕には向上できません。
方法論が無いことはありませんが、目指すのは
「向上する」のであって、
「(完全に)解決する」のではないと考えた方が現実的です。
つまり、限定的な解決は出来ても、
「リスニングには(どんな状況でも)全く問題なくなりました」
とはならないということです。
”限定的”というのは、例えば、
「xxxの話題ではリスニングに困らない」
「xxxの国のyyyの地域の人の英語のリスニングは問題ない」
などです。
日本語でも、方言によって聞き取れないということがあります。
母国語でも完璧は現実的ではないということです。
さて、リスニング力の向上のために、次のアドバイスを聞くことがあります。
「(?)沢山聞きなさい」
如何でしょうか。
聞いたこと、目にしたことがあるのではないでしょうか。
沢山聞けば慣れてリスニング力がアップするように感じますが、現実はそうは簡単にはいきません。
上手く行かない理由として幾つか考えられます。
1. 教材を繰り返し聞く場合
教材の英語を繰り返し聞くことは一定の効果があることは確かです。
しかし、課題があります。
多くの教材の英語は、ほぼ全ての単語を綺麗に発音するようにできています。
ところが、リアルの英語はそうではありません。ネイティブ同士で通じれば省略される箇所があるなどテキストの英語とは異なります。
教材の英語が聞き取れるようになってもリアルの英語が聞き取れないということがあるわけです。
2. 地域差、方言がある
同じアメリカの中でも英語の発音が異なります。
我々日本で勉強を続ける英語学習者がそれぞれを理解することは非常に困難です。
3. 「沢山聞く」の”沢山”とはどれくらい?
ネイティブの人達、例えばアメリカ人は幼児の時から1日何時間も英語のリスニングの機会があります。
学校や会社に行くようになれば、1日数時間~10時間以上英語に触れる時間がある場合も考えられます。
それに対して日本の英語学習者に「リスニングを”沢山”」と言っても、毎日5時間、8時間ということではないはずです。
30分も英語のリスニングを行なえばそれで限界という人が少なくないでしょう。
「ではどうすればいいか?」
これについては、別の記事で書きたいと思います。

