ふと、なんでこれやっているんだろうという、あのBT杯の頃の感覚が訪れた。武術の稽古のあとだったからだろうか。
武術では相手の体の微妙な力の入り具合から、攻撃がどこから来るかを察知する。一方、ゲームでは体感覚が存在しないため、どこまでいっても確率論の域を出ない。
それもまた楽しみの一つであり、人々がギャンブルに熱中する一つの要素だろう。身体を介さず、運を天に、或いは自分が直感だと思うところに賭ける。
武術の稽古後は体が整っているのに対して、ゲームのプレイ後は体が崩れている。プレイ姿勢もあるのだろうが、筋肉の緊張に大きな偏りが生まれている。
とはいえ、ゲーセンに行かずに知らない人の思考をプレイを通じて感じられるのはありがたい。また気が向いたらプレイしようと思う。