恋一夜






もうどれだけの時間を

通り過ぎて

ここにいるのだろう

もうどれだけ悩んでも

引き返せやしない


髪を撫でて

肩を抱き寄せ

吸い込まれるその瞳と

濡れた唇に



君が囁く

「優しくして…」

溶けて消えていく甘い声で


恋一夜

目眩の中

溺れていたい

熱に浮かされたままで






月灯りの下

見下ろした景色

花咲く丘美しくて

遠くまで来たんだね



君が喘いだ

「もうやめて…」

声にならない濡れた声で


君が強がる

「何でもないの…」

そっと溜息混じり声で


君が呟いた

「これで最後…」

笑顔を浮かべた涙声で



君に逢えたら

君でなければ

君を壊して

君と行きたい



君の言葉は天邪鬼…