────しかしマクシミリアンから「体を張って」築いてきた名誉も、フェリペの頃既に斜陽の気配が。
イギリスでは、婚姻関係の呪縛から外れたエリザベスがフェリペと直接対決で勝ち、大英帝国の基礎が成る。
本国神聖ローマ帝国では、フランツの独り娘マリア=テレジアは女性ゆえに公的に帝位に就けず、外政では隣の小国プロイセンと領地争い。内政は経済改革で火の車であった。それでもまだましで。
皇女マリア=アントニアの嫁ぎ先フランスは革命騒動。彼女(マリー=アントワネット)の娘マリー・テレーズは、ナポレオン家に降嫁していた!
歴史は繰り返す。
マリー・テレーズの子がナポレオン三世である。
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