犬や猫は、大脳辺縁系が発達しています。


ほめられてごほうびをもらえるとうれしい=「報酬系」、しかられるとつらい=「嫌悪系」という神経回路は、大脳辺縁系の扁桃体がつかさどっています。


報酬系の神経回路が多く、嫌悪系は少ないことから、大脳生理学的には「17回ほめて、3回しかる」のが、最も効果的だと考えられています。


ほめられる → うれしい → 意欲が出る → 脳全体が活性化される


うれしさや意欲は、愛情を感じることで、さらに大きくなります。


大脳辺縁系が人間よりも格段に発達している犬は、「ほめてしつける」のが効果的とされる由縁です。


もちろん、困った行動に対しては、叱ってやめさせなければなりません。しつけで大切なのは、何をするとほめられて、何をすればしかられるのかを犬が理解できるように、タイミングを合わせることです。


ちなみに、猫は、学習能力も記憶力も犬にひけをとらないので、トレーニングできないというのは、まちがいです。