2009年5月12日の読売新聞・夕刊に、「裏切りのマナー」 『小菅』512泊 最大の教訓 と題された、元外務省主任分析官の佐藤優(さとうまさる)氏の記事が掲載されました。
佐藤優氏は、戦後最強の外交官、あるいは、外務省のラスプーチンの異名をとった辣腕の外交官で、特にロシアの情報分析のエキスパートとして勇名を馳せた人物です。
そして、2002年に吹き荒れた衆議院議員・鈴木宗男疑惑の嵐に巻き込まれる形で、東京地検によって逮捕され、東京拘置所(小菅ヒルズ)に、512日間にわたって拘留されたことでも、知られています。
その佐藤優氏が寄稿したおどろおどろしい内容の記事は、しかし、こんな言葉で締めくくられていました。
インテリジェンス(諜報)の世界に裏切りはつきものだ。そこで、某諜報大国の専門家に「裏切られたときにどうやって心を癒す」と尋ねた。
その専門家は、「犬や猫や小鳥などの小動物を飼うことだ。小動物は、餌をやり、トイレを掃除する人間との間に構築された信頼関係を決して裏切ることはない」と答えた。
ちなみに「さとう・まさる」のプロフィールには、次のようなメッセージが添えられていました。
わが家には、雑種の雄猫が3匹います。去勢猫なのに、この季節はそわそわしています。私のそばにやって来て、尻尾をピンと立てて、「背中を叩いてくれ」という素振りをするので、右手でキーボードを叩きながら左手で猫の背中を叩いています。
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