(1)良いシャンプーの3つの条件 - 「ラファンシーズ」のコンセプト
ワンちゃん、ネコちゃんの被毛は、死んでいる細胞でできあがっている組織です。そのため、一度傷つくと自力で再生することができません。
ですから、ヘアケアで一番大切なことは、自力再生能力が失われている被毛を、絶対に傷めないように心掛けるということです。
そして、被毛の損傷に最も係りが深いのが、シャンプー剤です。
被毛を傷めることなく、続けて使うことのできる良質のシャンプー剤を選ぶことが、ヘアケアの第一歩となります。
それでは、良質のシャンプーの基本条件とは何でしょうか?
1.マイルドな洗浄力と皮膚への安全性が配慮されていること!
ワンちゃん、ネコちゃんの被毛・皮膚は、私たち人間のそれと同じように、体内から出る皮脂膜で保護されています。しかし、ワンちゃん、ネコちゃんの身体は、被毛が密生しているので、通気性が悪く、皮膚の新陳代謝がスムーズにできにくいため、様々なトラブルが起きやすいのです。
ですから、まず何よりもシャンプー剤は、次のような条件を備えていなければなりません。
「洗浄力がマイルドで、必要以上の皮脂分を取りすぎず、続けて使える」
「皮膚を引きしめ、保護し、炎症などを抑える効果がある」
「皮膚の新陳代謝を促進させる」
つまり、安全で、被毛・皮膚をいつも清潔で、正常な状態を保つ働きのあるシャンプーでなければなりません。
2.弱酸性(pH5前後)に整えられていること!
アルカリ性(pHが高い)シャンプーは、被毛の主成分であるタンパク質を破壊して流出させてしまうので、艶のないバサバサした乾燥毛になり、静電気を起こしやすい状態にします。そのような状態は、もつれ毛や毛玉の原因となり、雑菌も繁殖しやすくなり、皮膚のトラブルが起きやすくなります。
被毛や皮膚は弱酸性(pH5前後)の時に、最も組織が引きしまって傷つきにくくなります。
pH7以上の中性やアルカリ性の製品はもちろんのこと、「弱酸性」の表示があっても、pH6.0以上の製品は被毛を傷めてしまいます。
良いシャンプーは、pH5前後の弱酸性でなければなりません。
*アルカリにご注意!!
アルカリ性の液体を皮膚に塗ってみると、ぬるぬるした感じがあります。このような状態が生じるのは、アルカリ性の物質は、被毛や皮膚の組織(動物性タンパク質)を溶解する性質がとても強いという証拠なのです。
3.トリートメント効果の高い特殊タンパク質(P.P.T.)が配合されていること!
タンパク質は、被毛組織を丈夫にし、損傷を回復させ、あるいは傷みにくくしてくれます。
被毛全体にハリ、コシを与え、十分な水分を保ち、軽くソフトなボリュームと自然なツヤを与えてくれると同時に、静電気によるもつれ・毛玉をできにくくします。
被毛は、皮膚と違い、死んでいる細胞の集まりですから、一度傷んでしまうと、自力で再生することができません。ですから、シャンプー後に、健康で美しい被毛に戻すためにも、被毛内部まで浸透する特殊なタンパク質を補給する必要があります。
ラファンシーズ シグマテックインターナショナルInc.
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