(49)主人の危機を察知した犬
米国のカリフォルニア州サンノゼの47歳の自動車修理工ジョセフ・シュワーツルは、ある日曜日の夜に、修理工場のガレージで、自分の車の修理をしていました。
寒かったので、ガレージのシャッターを閉めたままにして、エンジンをかけて、車を修理していたジョセフは、週末の疲れもあって、眠り込んでしまったのです。
その頃、修理工場から4マイル離れたところにあるジョセフの自宅では、オーストリアから来ていた母親と、飼い犬のラブラドール「トビー」が、ジョセフの帰りを待っていました。
突然、トビーが興奮して、吠え始め、ドアをガリガリとひっかき始めました。
母親がなだめても、トビーを鎮めることができず、ドアを開けてやると、外に飛び出して、彼女に「ついて来て」と言っているようなしぐさをするのです。
母親は、困り果てて、近所の家に行って、ジョセフの修理工場まで車で連れて行って欲しいと頼みました。
そして、工場に着いた彼らは、ガレージで意識を失っているジョセフを発見したのです。
換気扇が壊れていたため、車の排気ガスがガレージに充満していました。
「どういうわけか、トビーが私が危険な状況にいることを察知してくれたので、命が助かった」と、ジョセフは、語っています。
(参考図書)
「犬たちの知られざる超能力」 ジョエル・ドゥハッス著 早川書房刊