(45)お酒より愛犬
ラリーは、優しい男でしたが、ひどいアルコール依存症で、生活もすさんでいました。
ある日、ラリーは、みすぼらしい野良犬と出会い、家に連れて帰りました。そして、ホーマーと名づけて、一緒に暮らすようになったのです。
ラリーは、ホーマーが自分を慕ってくれていることがわかると、愛犬を待たせてバーで飲んでいることに、罪悪感を覚えるようになりました。
ラリーは、職場からまっすぐに帰宅して、愛犬を散歩に連れていくようになりました。彼は、自分を愛してくれている者が待つ家に帰ることが、どんなにすばらしいことかを知ったのです。
そして、断酒会に入ったラリーは、3年後に禁酒を続けたことを賞するバッジをもらいました。
ラリーは、そのバッジをホーマーの首輪に付けました。
(参考図書)
「地上の天使たち」 ステファニー・ラランド著 原書房刊