(29)犬と五徳 (神奈川のむかし話)


むかし、犬には足が3本しかありませんでした。


犬が、「足がもう一本あったらなあ」と嘆いているのを、通りかかった神様が耳にしました。


神様は、五徳(やかんなどを乗せておくもの)から足を一本とって、犬につけてやりました。


それで、五徳の足は3本になり、犬の足は4本になりました。


犬は、神さまに感謝して、それからというものは、いただいた足を汚さないようにと、片足をあげて、おしっこをするようになりました。


       「五徳」


五徳