(24)猟犬と番犬 (イソップ寓話)
ある人が2匹の犬を飼っていました。一匹は猟犬で、もう一匹は番犬でした。
猟に行って、猟犬がとってきた獲物を、番犬も分けてもらっていました。
猟犬は、番犬に文句を言いました。
「おれは、猟に出かけて、苦労して獲物をとっているのに、お前は、何もしないで、分け前をもらっている。」
すると、番犬は、答えました。
「わたしを悪く言うのは、まちがっているよ。ご主人が、私には、苦労させずに、誰かがとった獲物を食べるように教えたのだから」
「なまけている子どもをしかってはいけません。親がそう育てたのですから。」