●犬の必要水分量
体重 1日の必要水分量 500mlペットボトル換算
7kg 515ml 1本ちょっと
15kg 878ml 2本弱
30kg 1,472ml 3本弱
小型犬ほど必要とする相対的な水分量は大きくなっています。
ペットショップでは、ショーケースに入っている子犬に、ペットボトル型の簡易給水器で水を与えていますが、水を入れるお椀(ボウル)を置くスペースがない、あるいは、ひっくり返したりすると困るからという理由です。
外出する場合などに、水飲み容器をひっくり返したりしたときの次善の策として、予備的に簡易給水器を使うことはかまわないと思いますが、普段から簡易給水器からなめて水を飲ませる方法では、十分な水分を摂取できない可能性があります。
恒常的に必要な水分量を摂っていない状態が続くと、将来、泌尿器や腎臓の病気になりやすいという指摘もあります。
簡易給水器は、ウサギやフェレットなどの小動物にはよく使われますが、家庭犬の場合には、たっぷりと水が飲めるように、お椀に新鮮な水を入れておいて下さい。
あるフードメーカーが200名の飼い主さんに対して行った「愛犬に与えている飲み水」調査では、次のような回答結果が出ています。
水道水 154名 (77%)
ミネラルウォーター 21名 (10%)
井戸水・湧き水 5名 (2%)
その他 20名 (11%)
水道水を与えていると回答した飼い主さんの多くは、人間と同じで、浄水器でろ過した水を与えているようです。
「その他」には、天然水、イオン水、ペット用水などが含まれていました。
また、「ミネラルウォーターを与えると結石ができやすいと聞いたので、与えないようにしている」という回答も複数寄せられました。
中には、「アルカリイオン水の弱にプロポリスを入れて与えている」という飼い主さんもいました。
特別な水である必要はなく、水道水で十分ですが、こまめに新しい水に入れ替えて、愛犬がいつも新鮮な水を飲めるようにしてあげるのがベストです。
あまり水分を摂ろうとしない犬の場合には、食餌を与える時に、ドライフードはお湯やスープでふやかす、あるいはウェットフード(缶詰やレトルト)を混ぜるなどして、水分補給をして下さい。消化吸収しやすくする効果もあります。