ポメラニアンのミールちゃんに初めての赤ちゃん2頭が産まれました。オス1頭、メス1頭を上手に産み分けたのです。
ミールちゃんの初産ということで、飼い主さんは事前に獣医さんに出産の補助の仕方を教わったり、緊急の帝王切開に備えて夜間専門の救急動物病院を調べたりと万全の準備をしていました。
横浜の花火大会に誘われた飼い主さんご夫妻は、出産を目前に控えて、どうしようかと迷ったそうですが、ミールちゃんの体温を測ったところ、下がっていたので、「これなら今日の出産はないだろう」と考えて、例年どおり、花火見物に出かけることにしました。
帰宅すると、元気に出迎えてくれたミールちゃんのおなかはプックリ膨れたままで、出かける前と何も変わった様子はありませんでした。でも、くるりときびすを返すと、一目散にオスのカイ君のハウスに入ってしまいました。
今までそんなことをしたことがなかったので、中を覗こうとするとミールちゃんは、「ウーッ」と短くうなり声をあげたそうです。
もしかしたらと思って、目をこらして中を見てみると、なんと2頭の赤ちゃんが産まれているのを発見したのです。ミールちゃんは、自分のところではなく、なぜかお父さんのカイ君のハウスで出産していたわけです。
おなかが膨れたままだったのは、出産直後だったので、体型が戻っていなかったらしいのです。
メス犬は、本能だけで出産を行うと言われますが、ミールちゃんも誰の助けも借りずに、りっぱに2頭の赤ちゃんを産み落としました。まさに、「偉大なり母の力」です。
ちなみにカイ君は、自分が父親という意識は皆目ないようで、子犬が寄ってくるとけげんそうな様子で逃げ出すそうです。犬の世界では、「父親はなくとも、子は育つ」なのでしょう。
2頭の赤ちゃん犬の誕生日は、7月20日でした。