(3)動物救済活動のスタート


震災から5日後の1月21日、神戸市獣医師会、日本動物福祉協会阪神支部、兵庫県獣医師会の3者により、「兵庫県南部地震動物救援本部」が設立された。


神戸市からの全面的な支援により、神戸市動物管理センターの敷地、施設、設備の提供を受けることになった。


震災から10日後の1月26日、神戸市動物管理センターの敷地内に、農業用ビニールハウスを利用した被災動物保管施設が建設され、センターの相談室、会議室、治療室が全面的に開放され、「神戸動物救護センター」として活動を開始した。


1月27日から被災動物の収容が始まった。


の後、2月13日に、三田市農協畜産センター内に「三田動物救護センター」が設置された。


「当初の活動方針」


1. 被災地・避難所へのえさの配給(ペットショップ・量販店が閉鎖)

2. 負傷動物の収容、治療及び保管

3. 飼育が困難となった動物の一時保管

4. 放浪動物の一時保管

5. 所有者及び里親探し

6. 動物に関する各種相談


緊急出動したレスキュー隊は、人命救助を最優先させなければならないので、動物の救済は行えない。それでも、人の救助、遺体の収容が落ち着いてくるにつれ、飼われていた動物たちの救助が伝えられるようになる。


震災から17日後、消防庁のレスキュー隊が猫を救助

震災から19日後、大阪府警機動隊がゴールデンレトリバーを民家から救出

震災から25日後、柴犬を救助

震災から31日後、猫を救助

犬2頭は元気を回復したが、2頭の猫は1~2週間後に死亡した。