●心肺蘇生術(CPR)


ABC法

 A : AIRWAY    気道の開放
 B : BREATH    人工呼吸

 C : CIRCULATION 心臓マッサージ

 D : DRUG       薬の投与

 ECG :          心電図


人工呼吸のやり方


1. 犬を右側を下にして寝かせる

2. 犬の頭と首をまっすぐにする

3. 犬の胸郭の上下運動を確認する

4. 舌を前方に引っ張り、口の中に異物がないことを確認する

5. 両手をカップのようにして、犬のマズルを包んで、吹き込む息が洩れないようにする

6. 犬の胸が膨らむように、「フウーッ」と鼻孔からゆっくり息を吹き込む
1分間に10~15回が目安


心臓マッサージのやり方


1. 犬を硬いところに、右側を下にして寝かせる

2. 犬の大腿部の内側に指を当てて、大腿動脈の拍動を感じるか、心臓の拍動を確認する

3. 心臓の位置に当たりをつける
13本ある肋骨の内、後ろから数えて8本目ぐらいのところにある。犬の前肢を曲げて、肘頭がくる辺りに心臓がある

4. 心臓のあたりを押す。


大型犬の場合


1. 親指のつけ根のふくらんだ部分を心臓マッサージの圧迫点に置き、その上にもう一方の手を重ねる。

2.リズムカルに押す(胸が1~3センチ沈む程度の力で)

3.声を出して数えながら、80~100回/1分間のスピードで押す

4.心臓マッサージを10回やったら、1回人工呼吸をする


小型犬の場合


1.心臓を手の平で包み込むようなイメージで、片手で胸郭を挟んで持つ。

2.揉むように指で圧迫する(胸が1~3センチ沈む程度の力で)

3.100~120回/1分間のスピードで押す

4. 心臓マッサージを5回やったら、1回人工呼吸をする