●あなたの愛犬を「災害救助犬」にする。
東海地震でも東京区部直下型地震でも、全壊する住宅は4万戸前後、半壊する住宅は10万戸と予測されています。倒壊した建物の下敷きになる人たちは数千人規模になります。
火の手が迫っているかもしれませんし、少しでも早く助け出せればそれだけ命が助かる率も高いわけですから、家族や隣近所の人たちが協力して被災者を助け出さなければなりません。
阪神・淡路大震災の時にも、倒壊家屋から多くの人たちが家族や近所の人たちによって救い出されているのです。
しかし、倒壊した建物のガレキの下に埋もれている人を捜し出すのは、かんたんなことではありません。
声をだせる状態であれば、それを頼りにあたりをつけられますが、気を失っていたり弱っていて声を出せない状態の人を見つけ出すのは至難の技です。
災害救助犬がいてくれれば、その嗅覚で探し出してくれるでしょうが、人命救助の限界72時間以内に間に合うケースはほんのひと握りでしょう。
そこで、一般家庭で飼われている犬をトレーニングしておいて、「災害救助犬」のかわりを務めてもらうのです。
正規の訓練を受けた災害救助犬には及ばないでしょうが、「隠れている人を捜すトレーニング」がいざというときに、役に立つかもしれないのです。
愛犬に被災者探索のトレーニングを行うことを通じて、飼い主やコミュニティの防災意識を高める効果もあります。