●犬がしている自然なマッサージ


母犬に体を舐めてもらうのは、子犬にとっては何よりのごほうびです。母犬がその舌を使ってやさしくタッチしてくれることで、子犬は心地よさと安心感を手に入れることができます。


飼い主になでられると、犬の血圧や脈拍数、皮膚の温度が下がり、精神的に安定した状態になるのも、タッチが犬にとって、安心感を得られる最も基本的な感覚だからです。

犬はよく、自分の体を舐めたり、軽く噛んだり、ひっかいたり、転げまわったりします。


それらの行為は、体を清潔にするためのグルーミングであるとともに、皮膚に「針マッサージ」のような適度な刺激を与えることによって、皮膚の防衛力を高めたり、筋肉をほぐしたりする行為です。


眠りから覚めた犬が、ブルブルと体を振るのも、毛並みを整えるとともに、筋肉をほぐして血行を良くするための自然なマッサージです。


犬は緊張しているときに、それをほぐす動作として体をブルブルと振ることもあります。