●犬の皮膚に精油をすり込むとどうなるのか


人にくらべると犬の皮膚は厚みがないため、化学物質を吸収しやすいとされています。皮膚の角質層が人間の1/5の厚さしかないため、バリア機能が弱いのです。


皮膚に塗られた精油(エッセンシャルオイル)は、血液中にすばやく取り込まれ、約20分で最大濃度になります。そして、血管やリンパ管を経由して、全身に広がります。


強力な抗菌効果を持つ「ティーツリーオイル」は、犬の皮膚に付着すると簡単に体内に吸収されます。その毒性は、ペイント用のシンナーに匹敵すると言われ、虫さされに使用したら、犬が中毒を起こして死亡したという例も報告されています。


精油の品質や希釈濃度についての専門的な知識がないままに、安易に精油を使うことへの警鐘です。