アロマテラピーについて


精油(アロマエッセンス)は、植物が自分を守るために自分で生成する化学物質で、植物にとっては、外敵と戦うための物質でもあります。ですから、人間に対しても抗菌作用、鎮静作用、抗炎症作用、抗ウィルス作用、皮膚再生作用などがあるのです。


同様に、犬にも、皮膚や被毛の殺菌消毒、血行促進、自然治癒力を高めるなどの効果があるということで、ブームになっています。


●犬と匂い


鋭い嗅覚の持ち主である犬は、人間と同じように気にいった匂いを体につけたがります。


しかし、人間の好む石鹸や香水の匂いではなく、他の動物の排泄物の臭いや腐敗臭などが好きです。


干からびたカエルやミミズの死骸を見つけると、転がってその匂いをつけようとする犬の姿を見て、びっくりする飼い主もいます。そのような犬の匂いつけの行動は、おそらく狩猟のために必要とされたオオカミとしての習性が残っているからではないかと言われています。


犬を含めて、多くの動物は匂いのシグナル「フェロモン」によって、コミュニケーションをとるということも知られています。フェロモンには、尿に含まれるもの、肛門嚢から分泌されるもの、顔面やくちびるの分泌腺から出されるものに分けられると言われます。


出産後3日を過ぎると母犬の乳腺付近から「鎮静フェロモン」が分泌されます。


このフェロモンのおかげで、子犬は何か新しい刺激に出会って動揺しても、感情的に落ち着きを取り戻すことができ、安心感を与えてくれる母犬への愛着を抱くようになると言われます。


そして、このメカニズムによって、子犬は次の刺激と出会う意欲を育むことができると考えられ、あまり早いうちに、母犬から子犬を離してしまうことがマイナスになる理由のひとつにもあげられています。