●合成界面活性剤は、皮膚や被毛にどんな影響を与えるのか?
皮膚にダメージを与える?
×弱酸性の合成界面活性剤は、酸性の皮脂や汗にであっても、同じ酸性どうしのため中和されない。そのため、界面活性効果が皮膚の表面で長時間作用するので、必要な皮脂や角質まで取り去ってしまう可能性がある。また、浸透力も強く、皮膚の下の細胞間に浸透して、細胞を保護している細胞膜を溶かすので、細胞が壊される。そのダメージが皮膚障害として現れる。
○イオン系界面活性剤でも、角質細胞を膨潤させずに洗えるアミノ酸系の弱酸性洗浄剤がある。
ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNa
○非イオン系界面活性剤のアルキルポリグルコシドは、糖類(ブドウ糖等)を原料としており、皮膚刺激性が弱く、洗浄力や起泡力に優れている。
被毛にダメージを与える?
×合成界面活性剤には、タンパク質の変性作用をもつものがある。界面活性剤が被毛にしっかりと結合して、残留してしまう。
×毛質が悪くなり、こし、弾力、つやが悪くなる。長期的には、毛が細くなる。
×界面活性剤が毛穴の内部に浸透して、育毛を阻害し、毛の寿命を短くする