●マダニの生態
マダニは、動物の体温や振動、二酸化炭素を感知するハラー器官を持っていて、草むらなどで宿主になる犬が通るのを待っています。
強力な爪でしっかり犬に取りついたマダニは、皮膚のやわらかいところまで移動して、皮膚に食いつきます。
マダニの口は皮膚を突き刺すのに適した構造をしていて、さらにその傷口にセメントのような物質を注入して、口を固定してしまうので、ちょっとやそっとでは離れません。
吸血と唾液の分泌を交互に繰り返して、原虫、細菌、リケッチア、ウィルスなど、多くの病原体を媒介します。
吸血後、体重が吸血前の200倍にもなったメスのマダニは、3,000~4,000個の感染した卵を産みます。