●犬猫回虫症
犬や猫は、回虫の成虫が寄生して繁殖活動を行う「終宿主」です。
よほど大量に寄生しているのでなければ、犬や猫にはほとんど症状は出ません。
しかし、肛門周辺についている虫卵がペットとのスキンシップで、人間の口から体内に入ってしまうと発熱や全身の倦怠感、食欲不振などの症状が出ます。
1. 内臓移行型
幼虫が肝臓に侵入して、こぶを作るので、肝臓に悪影響を与えます。また、肺に寄生するとゼイゼイと咳が出るようになり、脳に達するとてんかんのような発作を引き起こします。
2. 眼移行型(ガンイコウガタ)
幼虫が眼に達した場合には、炎症、ガラス体のにごり、網膜はく離による視力や視野の障害、飛蚊症(蚊が飛んでいるように見える)、霧視(視界にモヤがかかる)などの症状が出ます。
重症の場合には、失明の危険性もあります。