犬猫回虫症


犬や猫は、回虫の成虫が寄生して繁殖活動を行う「終宿主」です。


よほど大量に寄生しているのでなければ、犬や猫にはほとんど症状は出ません。


しかし、肛門周辺についている虫卵がペットとのスキンシップで、人間の口から体内に入ってしまうと発熱や全身の倦怠感、食欲不振などの症状が出ます。



1. 内臓移行型


幼虫が肝臓に侵入して、こぶを作るので、肝臓に悪影響を与えます。また、肺に寄生するとゼイゼイと咳が出るようになり、脳に達するとてんかんのような発作を引き起こします。


2. 眼移行型(ガンイコウガタ)


幼虫が眼に達した場合には、炎症、ガラス体のにごり、網膜はく離による視力や視野の障害、飛蚊症(蚊が飛んでいるように見える)、霧視(視界にモヤがかかる)などの症状が出ます。


重症の場合には、失明の危険性もあります。