●瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)


イヌ、ネコに多い寄生虫のひとつで、瓜実条虫は長さ50cm以上にもなる虫です。


糞から出る虫卵から感染するのではなく、ノミやシラミを介して感染し、イヌやネコが毛づくろいで、条虫の幼虫を体内にもっているノミやシラミを食べると、幼虫は動物の体内で成虫へと成長します。


動物では、検便では発見しにくく、糞や肛門の周りに白い米粒状のもの(小さな虫)が付着していて気づくと言われます。通常は無症状ですがまれに下痢、嘔吐の症状が出ます。


人の場合には、幼児に多く、感染した動物と濃厚に接触したり、ノミやシラミの幼虫のついた畳やカーペットを舐めたために、感染すると考えられます。下痢症状を起こすことがあります。駆虫薬で駆除します。


予防は、ノミやシラミの駆除ですが、それらの体内に条虫の幼虫が寄生しているので、つぶしてはいけません。