●メス犬の避妊手術をする時期と費用


日本では、避妊手術の実施時期についての判断は、獣医師によってまちまちです。避妊手術は一般的には1泊2日コースで、費用は3~4万円程度です。


1.最初の発情期を迎える前(生後6ヶ月までに)に手術する


麻酔技術の発達などで、比較的安全に手術が行えるようになり、生後6ヶ月ぐらいに手術するのがべストという考え方です。


最初の発情期を迎える前に不妊手術をすれば乳腺腫瘍が100%防げると言われます。


また、発情前のほうが血管も発達していないので、手術しやすいという獣医師の意見もあります。


2.1回目の発情が終わった後で、2回目がくる前に手術する


最初の発情期の前に卵巣や子宮を摘出してしまうと、成長期に必要とされる女性ホルモンの作用を受けられないからというものです。


また、ある程度身体ができてくれば、手術に耐えるだけの体力もついているからです。


メス犬の避妊手術は、一般的には卵巣、子宮を取り去る全摘手術です。


かつては、「性成熟したメス犬には、卵巣を残しておいた方が良い」と、子宮だけ取ることを勧めるケースもあったようです。