●ペットアレルギー(動物アレルギー)
ペットアレルギーの患者に、最も影響を与えるものは、ペットの垢(あか)や古い細胞(角化細胞)のフケなどの「アレルギー性タンパク」です。
皮膚の細胞が生まれてから剥がれ落ちるまでの過程=ターンオーバーは、犬・猫では約21日とされています。つまり、ターンオーバーが早いほど、アレルギー性タンパクの発生量が多いということになるのです。
乾燥肌、湿性脂漏症になりやすい犬種は、コッカー・スパニエル、スプリンガー・スパニエル、ウェスト・ハイランド・ホワイトテリア、アイリッシュ・セッターなどです。
皮膚病になりやすい犬は、より多くのアレルギー性タンパクを産出しやすい犬ということになります。
猫の場合には、「Fel d 1」というアレルギー反応誘発物質が唾液腺で作られます。
猫がグルーミングをするとそれが毛の表面にコーティングされ、猫が物に体をこすりつけることで、環境に広がって、猫アレルギーを引き起こすと報告されています。
ペットアレルギー対策
1.犬はシャンプー、猫は体を拭いて、アレルギーの原因になるフケを少なくする
2.こまめにブラッシングをする
3.高性能のフィルターがついている空気清浄機を設置する(特に寝室に)
4.ベッドカバーを着けて、空中に浮遊するアレルゲンを寝具につけない
5.寝室でペットと一緒に眠らない
一晩中、アレルゲンにさらされながら眠ることは避ける
6.お掃除(ハウスダストコントロール)を徹底する
・カーペットを取り除く
・家具を減らし、空気の循環を良くして、ホコリを溜めないように、掃除しやすくする
・週に1回はカーテンを洗う
・壁の拭き掃除をする
・掃除機は、HEPAフィルターのついた、排気がクリーンな高性能掃除機にする