●セラミド(細胞間脂質)とアトピー性皮膚炎
皮膚の角化細胞をレンガに例えると、セラミドはレンガとレンガの間のセメントのように、細胞と細胞の間を埋める物質で、皮膚のバリア機能を果たしています。
皮膚のバリア機能は、体内の水分が外に逃げないようにしながら、外からの異物が体内に侵入するのを防ぐことですが、セラミドが多いということは、保湿性に優れ、紫外線、ホコリ、アレルゲンなどの侵入にも抵抗力があるということです。
赤ちゃんの肌がプルンプルンなのは、セラミドが多いからです。セラミドは、加齢とともに、あるいはストレスでも減少します。人や犬のアトピー性皮膚炎では、慢性的に皮膚のセラミドが不足していて、肌が乾燥し、皮膚のバリア機能が弱くなっているために、細菌やウィルスに感染しやすい状態になっています。
犬には、9種類のセラミドが確認されていますが、これらのセラミドを補うことで、皮膚の乾燥を防ぎ、かゆみを抑え、アトピー性皮膚炎を改善できると考えられています。