●人の食べ物を犬にあげてはいけない??
人は自分の手の平から直接、動物に食餌を与えるときに、感動と喜びを感じます。
その時こそが、動物だった存在がペットや仲間に変化する瞬間だという指摘もあります。
ペットを「コンパニオン・アニマル」と呼びますが、このコンパニオンという言葉は、ラテン語の「いっしょに」という意味の「Com」、「パン」の意味の「Panis」に由来し、「いっしょにパンを食べる」というのが語源です。
単に動物をさわるだけでは大きな意味は持ちませんが、食餌を与えるようになると動物と人の間にはきずなが生まれます。
「人の食べ物を犬にあげてはいけないのでは・・・」と思っている人は少なくないようです。
人の食べ物である加工食品には、調味料や添加物が入っていますし、まして過剰な糖分や脂肪分が含まれている食品であれば、犬に与えることは好ましくないでしょう。
しかし、人が口にするものだからこそ、安全で安心できる食べ物であるとも言えます。
加工食品は避けるべきかもしれませんが、人が料理に使う食材を犬に与えてはいけないということではありません。
もちろん、犬にとって好ましくないとされる食材、例えば、中毒を起こすネギ類を与えることはダメですが、本来の犬の食性に合った動物性タンパク質が摂れる肉類や犬が100%消化できるライスなどを与えるのは、まちがったことではありません。