●どんなサプリメントがよく使われているのか


関節系のサプリメント


高齢犬に多い関節障害、レトリーバーなどの大型犬の股関節形成不全、小型犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)などの症状を改善するため、軟骨の形成を助ける効果があるグルコサミンなどの関節系のサプリメントがよく使われています。


グルコサミンは、カニやエビの甲羅に含まれるキチン質などに多く含まれている天然アミノ糖の一種で、副作用も少ないと言われています。


酵素系のサプリメント


酵素には、消化酵素と代謝酵素があります。いろいろな栄養素の消化・吸収を助けるのが消化酵素で、消化酵素で分解した栄養素を体内の隅々に運ぶのが代謝酵素の役割です。体の栄養バランスを整えて、健康を保つことを目的としています。


免疫力を強化するサプリメント


犬や猫は、人間の4~5倍のスピードで老化します。ハムスターなどの小動物の老化スピードはさらに速くなります。そこで、細胞活性や免疫力の向上が期待される乳酸菌生産物質などのサプリメントを活用して、ペットの老化のスピードを少しでも遅れさせ、病気になりにくい体質を維持する効果が期待されています。


ウィルス感染症が多い猫の飼い主さんは、免疫系のサプリメントへの関心が高いと言われます。

初乳の代替になるものや、ハーブ系のサプリメントがよく使われます。口内炎の猫に、ビタミンAやビタミンB群を与えることが多いとされています。


また、猫には下部尿路結石などの泌尿器系の病気が多いので、体のPHをコントロールしたり、殺菌作用が期待されるクランベリーやベアベリーなどのハーブ系、またタンポポ系のサプリメントに人気があります。