●与えすぎてはいけない食べもの
レバー
リン、銅、ビタミンD、ビタミンB群が多く含まれ、特に、豊富に含まれる動物性ビタミンA(ルチノール)やビタミンBは新陳代謝を促進し、皮膚を守り、毛並みを整える。
しかし、ビタミンA(ルチノール)を摂り過ぎると食欲不振や疲労感などを誘発する可能性もある。
●カルシウム
生後10ヶ月齢までの子犬では、カルシウムを体内でバランス良く維持するための機能が未熟なため、腸管からのカルシウムの吸収率が40%以上あり、カルシウムが過剰な食餌を与え続けると体内にカルシウムがどんどん貯まってしまう。
「骨をじょうぶにするためにはカルシウムが必要」と考えて、過剰に与えると、カルシウムを吸収するために体内のリンを使うことになる。体内のリンが欠乏すると、骨格異常や発育障害を起こす。
ドッグフードでは、カルシウムとリンの比率は、1対1を下回ってはいけないとされている。
6ヶ月前後の大型犬種の幼犬に骨格異常が発生しやすいのは、カルシウム不足ではなく、栄養の摂り過ぎのために体重が重くなり、それが骨格に負担をかけるため。
骨は太いが、骨髄腔が大きいために厚みがなく、栄養を摂り過ぎると骨も成長するため、骨の厚みはさらに薄くなる。また、骨格を支える筋肉もまだ未熟な状態で、過剰な体重が骨格にかかり、骨格異常が生じる。