●野菜類
かぼちゃ
ベータカロチン 4,000μg
ビタミンC 43mg
ビタミンE 5.1mg
食物繊維 3.5g
免疫力を高めるビタミンCが多く、かぼちゃに含まれるビタミンCは、加熱しても損失が少ない。
糖分が多いので、カロリーが高い。
酵素のアスコルビナーゼは、ビタミンC(アスコルビン酸=還元型ビタミンC)を酸化させて、酸化型ビタミンC(デヒドロアスコルビン酸)にしてしまう。加熱(50℃以上)して、活性を弱くする。 アスコルビナーゼは酸に弱いので、すりおろして、少量のレモン汁やお酢を加えてもよい。
グリーンアスパラ
アスパラギン酸を含む。(アンモニアを体外に出す、窒素代謝、エネルギー代謝に関与、疲労回復、スタミナ強化など)
グルタチオン(強力な抗酸化物質、エイズウィルスが体内で増殖するのを阻む)や繊維質も多い。
じゃがいも
じゃがいもに含まれている豊富なビタミンCは、でんぷん質で保護されているので、加熱しても壊れない。カリウムも豊富で、過剰な塩分や肉食による老廃物の排泄を促進する。含まれているトリプトファンには、造血作用があるので、貧血にも有効。
じゃがいもの芽や皮の緑色の部分には、ソラニンという毒素が含まれていて、たくさん食べると腹痛、めまい、眠気などの中毒症状を起こす。芽は完全に取り除き、皮は厚くむく、未成熟なジャガイモは選ばないなど注意が必要。
さつまいも
食物繊維が多く、便秘を予防するだけでなく、コレステロールや塩分の吸収を抑制するので、動脈硬化や高血圧の予防に役立つ。
含まれているビタミンCは、加熱しても壊れにくい(70%は残る)ので、皮をつけたままで、蒸したり、煮たりして与える。
カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄、亜鉛なども含んでいる。
同量のごはんと比べると半分のカロリーしかないので、ダイエットに有効。
大根
アブラナ科の1年草で、消化作用に優れているので、「自然の消化剤」と呼ばれている。
消化酵素・ジアスターゼは、でんぷんを分解するので、炭水化物の消化を助ける
消化酵素・プロテアーゼ、セテラーゼは、タンパク質を分解する
それらの働きで、腎臓のフィルターの目詰まりを取り除き、排尿を助ける
発ガン性の物質を分解、解毒する効果があるオキシターゼが含まれている
ビタミンCや、セルロース、ペクチン(下痢、便秘を防ぐ整腸作用)などの食物繊維が含まれる。
リグニンは、解毒作用が強く、胆汁酸を吸着し、発ガン物質を無毒化して排泄するので、大腸がんなどのガン細胞の発生を予防する。
リグニンは切り口の数が多いほど増えるので、すりおろす、ささがきなどの調理法がよく、その働きをさらに高めるにはメチオニンとともに摂るのがコツ。
酵素はたんぱく質なので、加熱すると固まって効果がなくなってしまう。ビタミンCも熱には弱いので、食べる直前に生のまますりおろすのがベスト。ビタミンCは30分で20%損失し、ジアスターゼも消えてしまう。
だいこんの葉にはビタミンやミネラル、カルシウムが豊富で、炒めて与えると、皮膚や歯、骨をじょうぶにする。
にんじん
にんじんには、100g当り9,100μgのベータカロチン(β-カロチン)が含まれている。
ベータカロチンは、体内に入ると必要に応じて、ビタミンAに変わる。余った分は尿とともに体外に排出されるので、過剰摂取による弊害の心配はない。
また、ベータカロチンは、カロチノイドという色素の仲間で、活性酸素を退治する効果がある。活性酸素は、血液の中のLDL(コレステロール)と結びつくと、酸化して変性LDLになり、動脈硬化の原因になる。
酵素のアスコルビナーゼは、生のままでは、他の野菜のビタミンCを壊してしまうので、加熱するか、酢やレモンを加えて、酵素の働きを抑える。
ミネラルや繊維質が多く含まれ、組織の粘膜(上皮細胞)を丈夫にし、胃腸の機能を高める。貧血の改善も期待できる。カリウムが多く、マグネシウムが少ないので、使いやすい食材。
トマト
トマトの色素リコピンには、ベータカロチンの2倍の抗酸化作用がある。リコピンは真っ赤に熟したものほど、多くなる。
キャベツ
食物繊維が多く、酵素類も豊富。生で与えると便通をよくするだけでなく、胃腸の働きをサポートする。
抗潰瘍性ビタミン」と呼ばれるビタミンU(キャベジン)を含み、胃潰瘍の予防や治療に効果的。
キャベツに含まれるカルシウムは、他の野菜に比べて吸収率がよい。
生キャベツには、各種酵素、ビタミンが含まれているので、細かく刻んで、生で食べさせてもよいが、過食させると甲状腺が腫れることがある。海藻やサプリメントで、ミネラルを補給すると良い。
ブロッコリー
キャベツと同様のアブラナ科の野菜で、抗癌物質が豊富。ビタミンCも豊富。
過食すると甲状腺が腫れることがある。生では消化が悪いので加熱する(5分以内)必要がある。細かく刻んで、与える。
白菜
食物繊維が豊富だが、繊維がやわらかいので、犬の胃腸への負担が少ない食材。
アブラナ科の植物なので、キャベツやブロッコリー同様、がん抑制物質を含んでいる。