食材の知識


●肉類、魚類


犬には肉の種類によって、好みに順位があるそうです。一番好きなのは牛肉、続いて豚肉、羊肉、鶏肉、馬肉の順ということです。


牛肉


牛肉には、タンパク質が16~22%程度含まれている。ビタミンB群が豊富。

牛肉のタンパク質は、必須アミノ酸がバランス良く含まれている。消化吸収が良く、穀類に不足しがちなリジンも多く含まれている。


豚肉


脂質は牛肉よりも少ない。タンパク質は豊富。ビタミンB1の含有量は、牛肉の8~10倍。

豚肉は寄生虫のリスクがあるので、よく加熱しなければならない。


鶏肉


タンパク質の含有量は、牛肉や豚肉とほほぼ同じだが、脂質が非常に少ない。他の肉に比べるとビタミンAが多い。鶏肉の脂質には、他の食肉より多価不飽和脂肪酸のリノール酸、リノレン酸が多く含まれている。鶏肉のタンパク質には、メチオニンが多く含まれ、脂肪肝の予防に効果がある。


胸肉にはナイアシンが多い


もも肉は、他の部位と比べて、鉄分、カロリーが高い


ささみは、他の部位と比べて、高タンパク、低カロリー。他の部位にくらべて、リンが多く、脂肪が少ない。亜鉛、カリウムも他の部位より高め。


鶏レバー


ビタミンAのメイン供給源。


ラム肉(子羊肉)


ビタミンB群、ナイアシン、鉄を豊富に含みます。脂肪が少ないので、ダイエットに向く。

ラムは生後1歳未満の子羊肉、1歳以上の羊肉は、マトンと呼ぶ。




タンパクの語源になった食材。必須アミノ酸の組成も良い。ビタミン類も、ビタミンC以外のものはほとんど含まれる。人の場合では、半熟 → 生 → 固ゆで の順で消化がよい。


卵黄は生のままでも食べさせられるが、生の卵白には、アビシンという成分が含まれていて、胃や腸でビオチン(ビタミンH)と結合してその吸収を妨げ、ビオチン欠乏症(食欲不振、脂漏性皮膚炎、抜け毛など)になるおそれがある。卵白は、加熱すれば食べさせても問題はない。


馬肉


高たんぱく、低カロリー。鶏肉や他の赤身肉に比べても、鉄分(ヘム鉄)が非常に豊富。リノール酸やオレイン酸も他の肉と比較して多い。馬の心臓には核酸が多量に含まれている。


いわし


ビタミンDの供給源。多価不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富で、DHA(ドコサヘキサエン酸)も含まれる。ただし、シュウ酸塩を多く含むため、シュウ酸カルシウム結石の既往症がある犬には控える。