●良質のドッグフードをローテーションで与える
ドッグフードの恩恵を享受している飼い主や犬はたくさんいます。一定の安定した栄養成分が含まれている総合栄養食のドッグフードを与えるようになったことが、感染症予防ワクチンの普及と相まって、犬の健康に貢献し、寿命を延ばしました。
しかし、与えられたドッグフードが合わない犬もいます。
市販されているほとんどのドッグフードの主要なエネルギー源は炭水化物(糖質)で、小麦、大麦、オートミール、大豆粉などのグルテンを含む穀類を原料としています。
人間と長く一緒に暮らしているうちに準雑食になったといわれる犬ですが、グルテンを含む穀類を消化することは苦手なのです。
その犬にとって、消化吸収しにくい成分を含んでいるドッグフードを与え続ければ、特定の栄養素が常に不足することになります。偏食による栄養障害と同じ状態になるのです。
ドッグフードも、ひとつの製品だけをずっと与え続けるのではなく、例えば、原材料の畜肉が牛肉、鶏肉、ラム肉とそれぞれ違っているフードをローテーションで使うことを勧める意見があります。
タンパク質を原因とする食餌性アレルギーの予防にもなるとされています。