ドッグフードの栄養学-(1)ドッグフードの誕生ドッグフードの栄養学 ●ドッグフードの誕生 世界的にも最も知られている「サイエンス・ダイエット」は、アメリカのヒルズ社のドッグフードです。 その始まりは、1939年、アメリカのひとりの獣医師と一頭の盲導犬との出会いでした。その盲導犬の名前は、「バーディ」、そして、その飼い主はフランクという盲目の青年でした。 盲導犬協会の設立のために、全米を行脚していたフランクは、獣医師のマーク・モーリス博士を訪ねてきたのです。 その時、フランクのパートナーである盲導犬のバーディが深刻な腎疾患を患っていることを知ったモーリス博士は、バーディの腎臓病の症状を改善するための療法食を開発したのです。 それがきっかけとなって、療法食「プリスクリプション・ダイエット」が誕生しました。この療法食は、米国の獣医業界だけではなく、世界の80ヶ国以上で使われるようになっています。 そして、それまでに培われた技術を生かして、1967年に、健康な犬のためのドッグフード「サイエンス・ダイエット」が開発されたのです。