●ミネラル-発育と骨格の維持、細胞膜と神経-筋機能を健康に保つ


犬の体の約4%がミネラルと呼ばれる基本的な化学成分からなっています。


代表的なものがカルシウムとリンで、骨と血液中に認められ、しっかりした骨や歯を作るのに役立ちます。


子犬のカルシウム欠乏症は、若年性骨繊維症につながります。骨と靭帯に障害が起こり、骨格の変形、歩行困難、骨折などの症状をもたらします。


治療は、食餌中のリンとカルシウムの比率のバランスをとるだけで十分です。大型犬でも6~7ヶ月齢を超えていなければ、正常な状態に回復します。


リンよりもカルシウムを多く必要とするので、リン1に対するカルシウムの比率は1.2~1.4とされます。


ただし、長期間、カルシウムを過剰摂取すると亜鉛欠乏症となり、骨が変形することがあります。


トレースミネラルと呼ばれる、体が微量に必要としているミネラルがあり、代表的なものは、亜鉛、マンガンなどでです。


微量でも免疫機能を高める作用があるため、子犬にとって大切な成分です。体内では生成できないので、補給する必要があります。