●非必須アミノ酸と必須アミノ酸


体内に取り込まれたたんぱく質は、消化酵素によってアミノ酸に分解されて、毛細血管から吸収され、全身に運ばれます。そして、体内で再び、たんぱく質を形成し、さまざまな体の働きを担うことになります。


アミノ酸には、体内で合成できる「非必須アミノ酸」と、体内では合成できない「必須アミノ酸」とがあります。必須アミノ酸は、体が成長したり、体調を維持するために欠かせない栄養素です。


犬は、7種類の必須アミノ酸を体内で合成できますが、リジンとスレオニンは食物のタンパク質で補充しなければなりません。


幼犬には、それら以外にメチオニン、含硫アミノ酸を含むタンパク質も与える必要があります。


非必須アミノ酸に分類されているシスチンは、必須アミノ酸のメチオニンを、そしてチロシンは、必須アミノ酸のフェニルアラニンの必要量の50%程度を合成できるといわれます。


カゼイン、卵、肉タンパク、魚タンパク、分離大豆などの食物は、消化性が良く、必須アミノ酸の含有量も高く、生物学的価値の高いタンパク質を供給します。