●栄養素の基礎知識


3大栄養素(タンパク質、脂肪、炭水化物)+ビタミン+ミネラル=5大栄養素


タンパク質


タンパク質は、主に筋肉やホルモンなど、アミノ酸を必要とする体内組織に変わります。糖質(炭水化物)や脂質からタンパク質を合成することはできないので、外から食事として摂取する必要があります。


タンパク質のカロリー(熱量): 4キロカロリー(Kcal)/1グラム(g)


タンパク質を含む食品    : 肉の赤身部分、魚、大豆製品、卵白、牛乳、チーズ


脂肪(脂質)


脂肪(脂質)は、主にエネルギー源として使われます。エネルギー源になるのは、飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は、皮膚や被毛、腎臓機能、生殖などに影響を与えます。脂肪には、脂溶性ビタミンA,D,E,Kの吸収を助ける、食物の嗜好性を高めるという働きもあります。


脂肪(脂質)のカロリー(熱量): 9kcal/1g


脂肪(脂質)を含む食品: 肉の脂身部分、生クリーム、マヨネーズ、植物油、卵黄


炭水化物(糖質)


炭水化物(糖質)は、主に脳や筋肉に取り込まれてエネルギー源として活用されます。余った糖質は、ホルモンのインシュリンの働きで脂肪細胞や筋肉細胞に蓄えられます。空腹時には、体内のタンパク質(筋肉)や脂質(脂肪)が分解され、糖質(グルコース)に変えられて利用されます。


炭水化物(糖質)のカロリー(熱量): 4Kcal/1g


炭水化物(糖質)を含む食品    : 砂糖、米、でんぷん、とうもろこし、芋類


脂溶性ビタミン(尿と一緒に排泄されないので、過剰に摂ってはいけない)


ビタミンA : 皮膚や粘膜を健康に保つ。感染予防の効果がある。


ビタミンD : 腸管からのカルシウム吸収を良くする


ビタミンE : 血管の壁を健全に保ち、動脈硬化を予防する


水溶性ビタミン(過剰に摂っても、尿と一緒に排泄される)


ビタミンB1 : 炭水化物(糖質)をエネルギーに変える


ビタミンB2 : 被毛、皮膚、脂質の代謝を促進する。抗酸化作用がある


ビタミンB6 : 歯、皮膚の代謝を促進し、胃酸の分泌を活発にする


ビタミンB12: ヘモグロビン、アミノ酸の生成を促進する


ビタミンC  : コラーゲンを生成し、カルシウムの代謝をうながす


ナイアシン(ニコチン酸): 血管の拡張作用と性ホルモンの合成


葉酸(ビタミンM)    : DNAと赤血球の合成


パントテン酸 : 副腎皮質ホルモンの合成


微量栄養素(無機質/ミネラル)


鉄(Fe)      : ヘモグロビン中で酸素の運搬に役立つ


カルシウム(Ca): 骨に沈着して、骨格を形成する


マグネシウム(Mg): カルシウムとともに筋肉の収縮を助ける


リン(P)      : カルシウムとともに骨や歯をじょうぶにする


亜鉛(Zn)     : 酵素を活性化し、細胞分裂を正常に行わせる


ナトリウム(Na) : カリウムとともに、血管の機能を正常に保つ


カリウム(K)   : ナトリウムとともに、血管の機能を正常に保つ


ヨウ素(I)     : 甲状腺ホルモンの成分になる