●イヌサフラン(コルチカム)で、中毒死


ユリ科の植物「イヌサフラン」は、その葉が食用の山菜であるギョウジャニンニクに似ているので、山菜と間違えて食べてしまった人が中毒死する事故が起こっています。


イヌサフランを園芸用に品種改良したものが、「コルチカム」または「コルキカム」という名前で売られていて、初夏の7月ごろに球根を植えると、秋にピンクや白の花を咲かせます。


花


球根はジャガイモやタマネギに似ていて、その球根を掘り返して食べた犬が、中毒症状を起こして死んだという報告もされています。

球根

イヌサフランの球根や葉には、「コルヒチン」とう物質が含まれていて、これを食べると皮膚の知覚が麻痺したり、重症になると呼吸困難を起こして、最悪の場合には死亡します。


園芸用のコルチカムは、球根を土に植えなくても花が咲くという特性を持っています。そのため、球根のままで室内に置いて花を楽しもうという人もいるようですが、犬がそれを食べてしまう可能性もあるので、止めましょう。

発芽