●赤ちゃん犬の食生活
子犬にとって最高の離乳食は、母犬が吐き戻したものです。子犬が母犬の口をなめて餌を欲しがると、母犬は食べたものを自然に吐き戻す習性をもっています。母犬の唾液や胃液でやわらかくなった食べものは、子犬にとってはおいしくて、しかも安全なものなのです。
成長につれて、子犬の消化能力も変化します。
例えば、乳糖消化酵素の量がだんだん減少して、過熱したデンプンの消化能力は高くなっていきます。牛乳を与えると下痢をする子犬がいるのは、牛乳には母犬の乳の3倍の乳糖が含まれているので、乳糖の消化能力を超えてしまうからです。
乳歯は生後20日ぐらいから生え始め、離乳期を迎えるころには固形物も食べられるようになっています。
生後5ヶ月ぐらいになるまでの期間は、子犬は何でも口に入れて噛んでみて、食べられるものと食べてはいけないものを区別したり、味覚を発達させる時期です。