ペットの葬儀


●通夜


十分に別れを惜しむことは、ペットの「死」を現実のものとして受けとめるためにも大切なことです。


ですから、動物病院で死んだ場合でも自宅に連れて帰って、家族とともにペットとのお別れの儀式をしてあげましょう。


遺骸は全体をくるんで運び、他の人の目には触れないようにすることがマナーです。


1. 死亡直後の遺骸の処置


動物病院によっては、遺骸にエンバーミングを施してきれいな状態にしてから、亡くなったペットを飼い主に渡すところもあります。

死後硬直が始まる前に、舌を出しているようならそれを口の中に納めたり、目を閉じさせたりします。

中型犬や大型犬の場合には、手足を軽く曲げて眠っているような自然な感じにしておくと、棺に納めるときにも困りません。

櫛やブラシで毛並みを整えたり、口の周りを拭いてあげたり、お尻のまわりをイソジンなどの消毒薬で拭いてあげるのも良いでしょう。


2.遺骸の安置


ダンボール箱の底に古新聞を何枚か敷き詰める。


保冷剤を数個、底全体に置く。


タオルなどを敷いて、その上にペットの遺骸を寝かせる。


適当な大きさに切ったシーツを遺骸の首までかける。


頭の周りや体の上に保冷剤を置く。(保冷剤はポリ袋に入れると水滴がつかない。)


生花を一緒に入れます。ハーブなども良いでしょう。


3.通夜をする


机を祭壇に見立てて、写真やおもちゃ、お花を飾り、フードや水を供える。


家族だけではなく、生前可愛がってくれていた人にも声をかけることもあります。


呼ばれた人はお香典を持っていく必要はありません。


死因については、飼い主が自ら話すのでなければ聞かないようにしましょう。


訪問は短めにして、早めに帰りましょう。