●安楽死を選択する場合の文化的背景の影響


ヨーロッパやアメリカなどのキリスト教、あるいはユダヤ教を宗教的なバックグラウンドとして持つ文化では、動物の安楽死を決断することに対しては、それほど疑問を感じないと言われます。


安楽死を選択する場合、その正当な理由として挙げられるのは・・・・


 治療が不可能な身体的な損傷を受けている


 苦痛や不快を抑えることができないほど、病気が進行している(不可逆性の病気)


 高齢による消耗が進んで、生活の質を維持することが困難な状態


 病気や消耗による進行性の身体機能の損傷


 矯正ができない攻撃行動で、子どもや飼い主などに危険が及ぶ


 人にとって危険性の高い感染性の病気にかかっており、治療ができない


仏教や神道を背景に持つ日本では、犬であろうが石であろうが万物には全て魂があると考える文化的な背景があるため、動物の安楽死を決断する場合、葛藤が伴うと考えられています。