●ペットロスから立ち直るプロセス
人が亡くなった場合には親族や友人が集まって、通夜や告別式を通じて故人を偲び、悲しみを分かち合う儀式が行われます。
ところがペットの場合には、家族の一員として慈しんでいた存在であったとしても、その悲しみを分かち合い、慰めてくれる人達がいないと、飼い主はひとりで悲しみを背負い込んでしまうので、その精神的負担は大きくなります。
第1段階「否定」
「まさか、嘘でしょう!!」とペットの死を現実のものとして受け入れたくない心理。
第2段階「後悔・怒り」
罪悪感や自責の念を抱く。獣医師や病院のスタッフに対して怒りをぶつけたり、家族や他人に対して責任転嫁をして責める場合もあります。
第3段階「悲しみ」
高ぶった感情が穏やかになってくる段階で、悲しみと向き合わなければならない時期です。ペットの存在がいかに大きな支えであったかを知り、空虚な感覚が増して、寂しさや悲しみをいっそう深く感じるようになります。
その悲しい気持ちを素直に表し、抑圧せずに十分に解放することが大切で、ペットのいない環境に適応して生活を再構築しなければなりません。
第4段階「回復」
時の経過とともに悲しみや苦しみ癒され、楽しい頃の思い出が浮かんでくるようになります。そして人生のひとときをともに過ごせたことに感謝するようになるのです。