●子どもと犬とのふれあわせ方


赤ちゃんや幼児、小学生の子どもがいる家庭で新しく犬を飼う場合には、大人がコントロールして、上手にふれあえるようにしてあげて下さい。


小さな子どものむじゃきな行動でも、犬にとっては脅威に感じることがあって、咬まれる危険性があるからです。


(1)子どもに犬を触らせるときには、背中をなでさせる。


まず、大人である飼い主が犬を「赤ちゃんだっこ」します。犬の顔を飼い主側に向けた状態にして、犬の背中を子どもにそっとなでさせます。


いきなり、頭の上に手を出したりすると、犬がびっくりして手に咬みついたりするかもしれません。犬のあごの下や胸をなでさせる方法では、差し出された子どもの手に犬の口が届いてしまうので、咬みつかれる危険性があります。


(2)子どもに犬の顔をのぞき込ませない。


犬に対して正面から近づいたり、顔をのぞき込んで、じっと目を見つめたりする行為は、犬にとっては、脅威になります。


身を守ろうと、吠えて追い払おうとしたり、噛みつくような攻撃的な行動を起こすことがあります。


(3)犬が休んでいるときや食餌中は、かまわないで。


犬がハウスでゆっくり休んでいるときや、食餌をしているときには、子どもが手を出したり、むやみにかまったりしないよう、注意して下さい。犬はじゃま者を追い払おうとして、威嚇したり、噛みついたりすることがあります。


おやつをあげるときには、手をパーにしてその上におやつを載せて、あげましょう。


(4)大声で騒いだり、かけまわったり、犬をいじくりまわしたりしないように。


子どもが声を上げながら走り回ったりすると、興奮した犬は追いかけてかみつくかもしれません。


かわいいからと子どもが犬をおもちゃのようにいじくりまわすと、それが犬にとってはストレスになり、かみついたり、あるいは元気を失くしてしまう原因になったりします。