●しつけの基本は信頼されること


(1)犬が良いパートナーになるかどうかは、飼い主にかかっています。


愛犬のしつけは、飼い主自身がその責任を負わなければなりません。

犬の性質、性格には生まれもったものもありますが、飼い主の接し方によっては、後天的に身につく部分も大きいからです。


(2)犬が飼い主を信頼していることが基本です。


犬が飼い主を信頼するようになるのは、きちんとした管理から生まれる「安心感」が基本です。食餌を与えてくれる、お手入れをしてくれる、楽しく遊んでくれるといったことを通じて、「飼い主と一緒にいると楽しい」と感じることです。


犬は管理されることを嫌がったりはしません。上手に管理されることで、リラックスでき、精神的に安定します。日常生活の全てで、飼い主が主導権を持っていることを犬に感じさせて下さい。


(3)信頼関係を築くための日常生活の注意点


①食餌管理


飼い主の食事が終わってから犬に食餌を与える、食べ残しは20分経ったら片付けてしまうなど、飼い主が食餌を管理していることを意識させます。


②スキンシップ


子犬の時から、人に体のどこでも喜んで触らせるようにします。
ブラッシングや歯磨きトレーニングなどでも、ほめたり、ごほうびをあげたりすることで、楽しいことだと思わせるようにします。


③おもちゃを管理する


犬は、楽しく遊んでくれる飼い主が大好きです。でも、おもちゃは出しっぱなしにしないで、飼い主が管理します。


④犬には飼い主よりも低い位置で過ごし、眠らせる


目線の高い位置にいる者が優位です。勝手にソファーの上に登ったり、飼い主よりも高い位置で寝るようなことをさせてはいけません。


⑤どかせてから、通る


犬が廊下で寝そべっていたら、その上をまたいだり、避けたりしてはいけません。やさしく呼びかけて、犬に道をあけさせます。