犬の飼い主へのメッセージ


●ドイツで制定された犬の飼い方に関する法令「ドイツの犬の権利と義務」


「ドイツの犬はなぜ幸せか」グレーフェ彧子(あやこ)著 より


犬は群れをなして生活する社会的な動物であるから、独りで放置することは犬の習性に反することである。飼い主あるいは犬の世話をする人(保護者と呼ぶ)は、日に数回に渡って犬と社会的な接触をすべきである。各成犬一匹につき、また同腹の子犬たちの一群につき、一日合計2時間はつきあうべきである。

ただし、一群の犬たちを飼っている場合(同腹の子犬を除く)は、犬同士で社会的接触を保つことができるので、保護者との社会的接触は一日30分でもよい。

また、保護者は一日最低8時間は、犬を視界距離内、あるいは呼べば聞こえる範囲内に置くべきである。


子犬が母犬から離れる時期は、生後8週間以後とする。母犬あるいは子犬の健康を害する場合はその限りではないが、母犬と一緒に育てることが不可能な場合には、生後8週間はできるだけ同腹の兄弟から離すべきではない。


犬には常時充分な飲み水を与えてやり、成犬は最低一日一回、犬という種に適した餌を充分にやる必要がある。ただし週に一回断食の日を設けてもよい。子犬は日に数回に分けて餌を与えるべし。若犬に断食をさせてはいけない。