●生後60日までの子犬を欲しくなる心理
人間の赤ちゃんを含めて、動物の赤ん坊には、ネオテニー(幼生形)という赤ちゃん特有の身体的な特徴やしぐさがあります。そのため、どんな動物でも、その赤ん坊は「愛らしい」と感じます。
ネオテニーの身体的特徴は、どんな動物にも共通していて、「大きな丸い目」、「丸い顔」、「短い鼻腔部(マズル)」で、いわゆる、「ベビーフェイス」と呼ばれるものです。
ポメラニアンやペキニーズは、成犬になってもネオテニーの特徴を持ち続けるように、品種改良をされた犬種だと考えられます。
子犬はむじゃきによく遊び、甲高い甘えているような声を出します。それらも人の母性本能や保護者意識を刺激します。
ペットショップで抱っこした子犬を手放したくないという気持ちになるのは、そのような「ネオテニー」の魔法にかかってしまうためなのです。