病気の症状


嘔吐


●食後、すぐに吐く

食中毒や胃炎などが疑われます。吐いたものに血が混じっている場合には、胃から出血している可能性があります。


●食後、数時間して吐く

十二指腸炎、潰瘍などが原因です。胃捻転の場合には、吐くだけではなく呼吸が荒くなり、痛みで動けなくなります。


●食後、半日ぐらいで吐く。吐いたものに便のにおいがする

腸閉塞が疑われます。腸がねじれて、食べ物をそれから先に送り出せないため、逆流して吐いてしまうのです。腸の中身を吐くので、汚物は便臭がします。


●食べていないのに、嘔吐を繰り返す

空嘔吐と言って、吐くものが何もないのに吐く動作をするのは、肝炎、腎炎、すい炎、子宮蓄膿症などの重大な内臓の病気が疑われます。


●嘔吐に発熱がともなう

細菌やウィルス、寄生虫などによる感染症の症状として、嘔吐が起こっている可能性があります。下痢を伴うことも多く、脱水症状を起こしやすいので、早急に治療が必要です。


●短いサイクルで吐く

薬物中毒が疑われます。農薬や殺虫剤など化学薬品、釣りのおもりなどの重金属を食べたときにも起こります。フセさせて、口のなかのものが気管や鼻に流れ込んで窒息するのを防ぎます。


下痢


下痢は、食餌が原因の場合が多く、いつもと違うものを加えたなど、ちょっとしたことが引き金になることがあります。食餌に含まれる脂肪が多いと、ウンチはゆるくなります。


軽くゆがいて脂を落とした鶏肉をフードに混ぜるなど、消化のよい炭水化物を中心に、少量のたんぱく質を加えます。


下痢がおさまったら、すこしづつ元のドッグフードを混ぜて、いつもの食餌に戻していきます。


室内犬では、夏場にエアコンでおなかを冷やして下痢をすることがあります。冷気がたまる床面から30センチぐらい高いところに寝床を作ってあげましょう。


●赤い便

大腸や肛門周辺から出血しているために、便の表面が赤くなります。食物アレルギーや大腸炎、寄生虫の可能性があります。


●黒い便

胃や小腸など、消化器官の上のほうで出血が起こっています。


●白・薄黄緑の便

便に脂肪分が多く含まれている状態です。消化不良、すい臓の病気、寄生虫が考えられます。