優良なブリーダーから直接、子犬を譲ってもらう


ブリーダーから譲ってもらう場合、私たちペットは、新しい飼い主さんのもとに引き取られるまで、生まれてから2~3ヶ月はお母さんや同腹の兄弟たちと一緒に育てられます。


そのシステムには、特に犬の場合、次のようなメリットがあると言われています。


1. いたずらをしてお母さん犬に叱られたり、兄弟犬とじゃれあったりしながら、犬社会のルールを学びます。それができていないと人間社会に入ってから問題行動を起こすようになります。

2. 世話をしてくれるブリーダーさんとのふれあいを通じて、人間との上手なつきあい方もわかるようになります。

3. 飼い主さんは、母犬や兄弟犬を見て、遊んだりしているところを見ながら、気に入った1頭を選ぶことができます。

4. 予防接種を受けた母犬から生まれて、初乳を飲んで免疫をもらっている子犬で、それが切れるころにきちんと最初の予防接種を打ってから渡されるので、健康状態に不安がありません。


ブリーダーから直接買えば安いだろうと考える人もいますが、安さ目当ての人には売らない、ちゃんと飼える人に適正な価格で売るのだそうです。


あるブリーダーさんは、こんな本音を漏らしています。


ブリーダーのところでは、子犬を選ばせてもらえると考えている人が多いと思いますが、紹介でもない限り、どんなブリーダーでも、初対面の素人さんに対して、兄弟犬のなかで自分が気にいっている良い子を勧めることはありません。


数頭見せる場合でも、お気に入りは裏に隠しておき、早く出したい順に子犬を見せて、選ばせるようにします。


もし、全ての子犬を包み隠さず見せてくれるようなブリーダーさんと巡りあって、それぞれの子犬に異なる値段が付いているような場合には、迷わず、値段が一番高い子犬を買いましょう。


ペットショップでは、当たり前についている子犬の生命補償ですが、ブリーダーから購入する場合には、ついていないか、あっても1ヶ月程度です。補償内容も、先天性疾患が早い時期に出てしまった時だけ適用するといったものです。


「ブリーダーに電話したら、怒られた」という話も良く聞きます。ほんもののブリーダーは、一種の職人さんなので、「買ってやる」といった高姿勢で話をすれば、門前払いを食うこともあるのです。