ブリーダーとパピーファクトリーとの違い


ブリーダーから直接買うと言っても、優良なブリーダーに巡り会えればいいのですが、日本には自称ブリーダーという人たちがたくさんいて、そのような人から子犬を買って、「前金で送金したけれど、いつまで待っても犬が来ない」、「注文した犬種と違う」、「血統書が来ない」、「すぐ死んでしまったけれど補償してくれない」といったトラブルになるケースも多いのです。


流行の犬種にとびついてただ単に繁殖するようなところは、ブリーダーではなく、「パピーミル」とか「パピーファクトリー」と呼ばれるべきものです。


日本でブリーダーを名乗っているところには、このパピーファクトリー(子犬生産工場)の方が多いのが実情です。


ブリーディングという英語の正しい訳は、「育種」、種を育てるという意味ですから、特定の種を正しく育てようという姿勢のない人には、ブリーダーと名乗って欲しくないという声もあります。


ブリーダー


1. ひとつの犬種に限定している

2. 清潔で快適な環境で飼育している

3. 親犬の性格や病歴などの情報を提供してくれる

4. 両親の血統書を見せる(子犬が登録可能かどうか

5. 子犬を渡すのは生後2ヶ月を過ぎてから(遺伝的な疾患がないかを判断する。社会性を身につけさせる。)

6. 餌の与え方、フードの種類や量について教えてくれる

7. 飼育場所に案内してくれる

8. 子犬の親犬を見せてくれる


ブリーダーの中には、繁殖施設にはスタッフ以外は入れないきまりにしているところもあります。外部からの感染症の侵入を防御するため、見知らぬ人が入ってくることで母犬にストレスがかかることのないようにするためです。


ブリーディングは「守ること」という考え方で、母犬と仔犬の管理を徹底することが、将来にわたって元気で素直な良い犬を育てることになるからです。そこでは、両親犬とは写真での面会のみです。



パピーファクトリー(子犬生産工場)


1. 犬舎が人里離れたところにある

2. それぞれの子犬の性格を説明できない

3. 母犬の出産頻度や同時に生まれた子犬の数を教えない

4. 子犬の成長記録、診断記録、予防接種の記録がない

5. 子犬の先祖にチャンピオン犬がいることを強調する