ほんもののブリーダー
優良なブリーダーは、ブリーディングプラン(ひとつのタイプをめざして遺伝を固定して、自分のスタンダードで繁殖をする)を立てて、きちんと繁殖を行っています。
そして、飼いやすい犬、かわいがってもらえる家庭犬を作ることを目的にして、しつけだけではなく、たくさん手をかけて、子犬のときに人間とのつきあい方もしっかり教えています。
アメリカではブリーダーが子犬を譲るときには、飼育者に「誓約書」を書かせることが多いそうです。
「転売しないこと」とか「きちんと飼うこと」といった細かい要件が書いてあって、飼い主はそれにサインをしないと子犬を譲ってもらえないのです。それだけではなく、年収、自宅の敷地の広さを聞かれたり、納税証明書の提示を求められることまであるそうです。
日本のトップクラスのブリーダーさんでも、次のような契約書を作っているところがあります。
下記の飼育条件を了承し、本犬を終生愛育することをお約束します。
●転売及び飼育管理権の委譲は致しません。
●適切な環境で飼育し、充分な運動、しつけを行います。
●適切なワクチネーション、フィラリア等の予防を行います。
●生後1年頃に咬み合せその他をチェックし、繁殖を目的としない場合は、避妊去勢を実施します。
● 生後2年以降、股関節の検査(OFA等)を実施します。
● トレーニング、ショーイング、ブリーディングについては相談します
(特に繁殖に関する組み合わせ、子犬の販売先については要相談)
●飼育者の都合等により、本犬の飼育が不可能になった場合、またはこの約束が履行されない場合には、血統証を含め、本犬を返却致します。