犬の妊娠と判定


犬の妊娠期間は小型犬のチワワでも大型犬のグレートデーンでも、同じ63日(9週間)です。その前後3日間の間に出産するのが、正常分娩の範囲です。


妊娠の判定は、人の場合には、尿検査で妊娠した時だけに分泌されるホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン/HCG)が検出されるかどうかで決まります。


犬の場合には、妊娠していてもしていなくてもホルモン分泌に変化がないので、尿検査をしても妊娠判定はできません。


妊娠した犬が分泌するリラキシンを検出する血液検査法もありますが、一般的ではありません。


早い時期に行う妊娠判定で、信頼性が高いのは超音波検査です。


胎児の心拍が聞こえるのは、交配してから21~24日、腹部を触って妊娠が判断できるのは25~36日です。



犬の子宮は「子宮角」と呼ばれる2つの部分に分かれているので、複数の胎仔を宿すことができます。



45日後には、レントゲン検査で、胎仔の骨格が確認できます。


多くの場合、胎仔の数は3~7頭で、小型犬種では少なくなる傾向があります。しかし、ペキニーズは多産とされていて、平均10頭程度、最高では23頭という記録があるそうです。